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どもの 運動 広場

幼児・児童期における運動遊びの重要性

運動遊びの重要性

運動遊びは、身体を動かす事自体が楽しみであり、その結果として「体格の向上や運動機能の発達などの身体的発達に役立つ」と言われています。
特に幼児期から児童期においては、脳・神経系が急激に発達します。そのため、この時期は見る、聞く、触れて感じるなど様々な感覚を働かせたり、手や足をはじめとする多くの運動器官を動かしたりしながら、体のバランスをとって運動すること、いろいろな方向に移動すること、用具などの動きにタイミングよく反応すること、力の入れ具合を調整することなど基本的な動きを習得することに適しています。この神経系の発育が著しい時期を見逃さず、子どもたちにとってできるだけ望ましい刺激を与える環境を準備していく必要があると考えます。

子どもの発育発達にとって運動遊びは、単に脳を刺激するばかりでなく、感情をコントロールする部分までも活性化することが、近年の脳科学や幼児教育の研究の中で明らかにされています。つまり、幼児期から児童期にかけて、たっぷりとしかも楽しく運動遊びを行うことは、「生きる力」を支える『健やかな体』『豊かな心』を育んでいく上での基盤となるものであると言えます。

参考文献 「多様な動きをつくる運動(遊び)」パンフレット 文部科学省
「『動ける体つくり』につながるすぐ使える"運動遊び"31選」体育研究所平成20年3月

親子での運動遊びの重要性

乳幼児期における家庭での教育は、子どもの人間形成に大きな影響を与えます。子どもは毎日の生活の中で様々な遊びを通して成長し発達していくものですが、特に親子での運動あそびは、心身の発育発達をうながし、人間形成のため重要な役割を果たすものです。なかでも、親と子が肌のふれ合いを通して運動遊びを行うことは親と子の愛情を育み、言葉のコミュニケーションとともに、運動を通しての気持ちの通じ合いが生まれ、お互いが強い絆で結ばれることになります。

親と子のふれ合いの中から生まれる運動は、親に抱かれたい、触れたいという本能的な欲求を満足させてくれる充実した時間として、子どもの活動意欲を高め、乳幼児の心身の発育発達に好ましい影響を与えると考えられています。

参考文献 「乳幼児の運動あそび」建帛社 2001年4月

仲間との運動遊びの重要性

仲間との運動遊びは、逃げる、追いかける、競争するなど、仲間とともに自分の力を精一杯出して身体を動かす楽しさを味わうことができます。また、多くの友だちと遊びの場やルールを共有することで、人とかかわることの楽しさを味わうとともに自分の気持ちをコントロールすることも学ぶことができます。

つまり、仲間との運動遊びは、相手の動きに合わせて自分の動きを調整するなどの能力を向上させることは勿論、社会性やコミュニケーション能力の基礎を培うことにもつながるのです。

参考文献 「福岡の教育ビジョン」 教育力向上福岡県民会議 第一次提言・第二次提言
運動遊び」建帛社 2010年2月1日